てくてくさんぽ

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花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
2.植物しょくぶつ世界せかい
 (4)被子植物ひししょくぶつ単子葉類たんしようるい)のなかま
 (11)おいしい植物しょくぶつ世界せかい
(689)小麦こむぎ大麦おおむぎ
写真1
(花ちゃんの手作てづくりクッキー)
花ちゃん
「はい! できました。はなちゃんの手作てづくりクッキーの完成かんせいです。」

オーくん
「うわあー。おいしそうだね。うれしいなあ。いっただきまーす。」

花ちゃん
「あっ! ちょっとってよ。これは、いつもお世話せわになっているモンタ博士はかせにプレゼントするためにつくったの。べてもいいけど、すこしだけね。」

オーくん
「はい。かりました。もぐもぐもぐ。これはおいしい! うまい! 感動かんどうだ。それにしても、はなちゃんはすごいね。でも、どうやってつくったの。」

花ちゃん
材料ざいりょうはね、小麦粉こむぎこ、バター、砂糖さとうでシンプルにつくるのよ。」

オーくん
「へえー、そうなんだ。小麦粉こむぎこって、パンをつくるときの小麦粉でしょ。」

花ちゃん
「そうよ。小麦粉こむぎこはね、パン、うどん、中華ちゅうかめん、クッキー、スパゲッティ、おこのやき、おだんご、ホットケーキなど、なんだってつくれるのよ。最高さいこう食材しょくざいね。」

オーくん
「そうか⋯⋯小麦粉こむぎこってすごいんだね。見直みなおしちゃったよ。」

花ちゃん
世界せかい生産せいさんされている穀物こくもつひと主食しゅしょくとしてべる作物さくもつ)では、1のトウモロコシにいで、2位が小麦こむぎで、3位がおこめなのよ。」

オーくん
「へえー、そうなんだ。ところでさ、小麦こむぎというのは、漢字かんじくとちいさい麦だよね。大麦おおむぎというのもあるでしょ。どうちがうのかな。」

花ちゃん
「そうね。そうえば、大麦おおむぎって、小麦こむぎているとおもうけど、なにおおきいのかな。それから、大麦って何に使つかうのかな。からないことばかりね。」

オーくん
「そうだ。モンタ博士はかせのためにクッキーをつくったんだよね。それをプレゼントしながら、いろいろとおはなしいて、大麦おおむぎについても勉強べんきょうしようよ。」

花ちゃん
「いいね、いいね。そうしましょう。」

 
 ⋯⋯ということで、二人ふたりでモンタ博士はかせLABOラボ研究室けんきゅうしつ)にったとさ⋯⋯
花ちゃん
「モンタ博士はかせ! こんにちは! 手作てづくりのクッキーです。わたしたちからのプレゼントです。どうぞ、めしあがってください。」

「それはそれは、どうもありがとう。こころより感謝かんしゃします。では、いただきまーす。うっ! あっ! これは、うまい。最高さいこう。おいしい。さあ、みんなもべよう!」
モンタ博士

オーくん
「では、またまた、いただきまーす。ところで、モンタ博士はかせ。クッキーは小麦粉こむぎこ材料ざいりょうにしていますが、大麦おおむぎというものもあるんですよね。」

花ちゃん
「それで、大麦おおむぎについてくわしくおしえてもらおうとおもってたんです。」

「そうかそうか。何事なにごとまなぶということはすばらしいことだね、モグモグ。それで、大麦おおむぎについて、何をりたいのかな、モグモグ。」
モンタ博士

オーくん
「えーっと、いろいろとありますが、まず、大麦おおむぎはもちろんだけど、小麦こむぎについてもらないことばかりだし、正直しょうじきうと、たこともないんです。」

「いいんだよ。正直しょうじきなによりさ。あっ! そうだ。このまえ、あるはたけで、むぎおおむぎそだてていたので、すこけてもらってきたばかりだよ。さあ、てごらん。」
モンタ博士

写真2
           
「くらべてみるということが大事だいじだとおもうよ。なにがついたことがあるかな。」
モンタ博士

オーくん
小麦こむぎ大麦おおむぎおなじようだけど、すこしちがいますね。」

花ちゃん
「そうね。小麦こむぎほうがヒゲみたいなものがすこみじかいし、バラバラってかんじです。」

オーくん
「そうだね。大麦おおむぎほうがヒゲみたいなものがながくきれいにうえかっているよ。それに、上からるときれいなろっ角形かくけいをしているようだよ。」

二人ふたりともよいところにづいたね。ヒゲみたいなものを、むずかしい言葉ことばで『ノギ』というんだけど、そこがまず一番いちばんのちがいだね。」
モンタ博士

写真3
(コムギ・オオムギのノギ(ひげ)のながさくらべ)
オーくん
小麦こむぎというから、つぶちいさいとおもったけど、そうじゃないね。」

「そうなんだ。おおむぎおおきさはそんなにちがわないんだ。まえとはかんけいだね。」
モンタ博士

花ちゃん
「ちょっとでは、あまりちがいがいということは、中身なかみがちがうということなのかな。」

「そのとおりなんだ。中身なかみがちがうから、使つかわれかたもちがうということなんだ。」
モンタ博士

オーくん
使つかわれかたですか。つまり、どんなものをつくるかということですね。」

「そうだね。小麦こむぎはパン、うどんなどをつくるだろう。つまり、小麦にはねばりと弾力性だんりょくせいがあって、パンをふっくらとさせたり、うどんではコシをしたりしてくれるんだ。」
モンタ博士

花ちゃん
「では、大麦おおむぎはどうなのですか。」

大麦おおむぎは、小麦こむぎほどのねばりはないけど、みずちから、つまり吸水力きゅうすいりょくというものがすぐれているのが特長とくちょうなんだよ。」
モンタ博士

オーくん
吸水力きゅうすいりょくがすごいと、どうなるのですか。」

大麦おおむぎはその吸水性きゅうすいせいさをかして、むぎごはん、みそやしょうなどの調味料ちょうみりょう、そして、ビールの原料げんりょうとしても使つかわれるんだよ。」
モンタ博士

オーくん
「なるほど、そういうことですか。小麦こむぎ大麦おおむぎのちがいについて、とてもよくかりました。」

花ちゃん
「どうもありがとうございました。それでは、まだクッキーがすこのこっていますから、小麦粉こむぎこつくったおいしいビタミンiアイあい)たっぷりの、はなちゃんクッキーをみんなでべることにしましょう、モグモグ。」

「そうだね。では、小麦こむぎ活躍かつやくしたはなちゃんの、ビタミンiアイあい)たっぷりのクッキーをみんなでなかべよう。そして、モンタ博士はかせは、おおむぎげんりょうの、これまたとてもめちゃおいしいビールをむことにしよう。はなちゃん・オーくん! もうすこおおきくなったら、いっしょに飲もうね。カンパーイ!」
モンタ博士

大麦おおむぎとビール
 なぜ、モンタ博士はかせはビールをむかとうと、そこにビールがあるから、なんちゃってね。ここからはなおはなしですが、ビールには大麦おおむぎてきしていると言われますが、それには明確めいかく理由りゆうがあるのです。とくにビールには二条にじょう大麦おおむぎという品種ひんしゅいとされています。それは、殻粒こくりゅうがとてもおおきく均一きんいつであり、デンプンしつ含有量がんゆうりょう適切てきせつであり、すぐれているからなんです。また、発芽力はつがりょく酵素力こうそりょくにも顕著けんちょ優位ゆういであり、お酒造さけづくりの最適さいてきなパートナーとなっているのです。ビールのほかむぎ焼酎しょうちゅうやウイスキーの原料げんりょうにもなっています。なお、小麦こむぎ麦芽ばくがのビールもあり、苦味にがみおさえて清涼感せいりょうかんのあるフルーティーなあじわいがたのしめるそうです。どちらにしても、モンタ博士はだいのビールとうであり、どれもみなおいしいです。乾杯かんぱいだ!
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