てくてくさんぽ

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花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
2.植物しょくぶつ世界せかい
 (1)はなのつくりとはたらき
 (4)被子植物ひししょくぶつ単子葉類たんしようるい)のなかま
6.その
 (4)実験じっけん観察かんさつ調査ちょうさから
(683)バナナ
写真1
(バナナの
オーくん
「えっ! バナナって、くさなんですか。おどろきです。」

「そうだよ。おおきいからだとおもったんだね。だから、ただしくうと、みんながべているのは、果実かじつ(くだもの)ではなくて、野菜やさいというわけなんだ。」
モンタ博士

オーくん
「えっ! バナナが野菜やさい本当ほんとうなの。わけがからなくなっちゃった。」

「ごめんごめん。果物くだもの野菜やさいのちがいについては、またおはなししてあげるね。」
モンタ博士

花ちゃん
「つまり、今日きょうはバナナのおはなしですね。わたしバナナ大好だいすきです。おいしいもん。でも、うえ写真しゃしんでは、のようすがあまりよくかりません。」

「ごめんごめん。それでは、いまからアップでズームインだよ。」
モンタ博士

写真2
(バナナのアップ)
オーくん
「あっ! バナナだ。でも、黄色きいろじゃないよ。」

花ちゃん
「そうよ。バナナははじめはみどりいろなの。それをおん湿度しつど管理かんりした熟成室じゅくせいしつというところ黄色きいろくやわらかくするのよ。」

オーくん
「よくってるね。でも、どうしてなの。」

「それはね、海外かいがいからの害虫がいちゅうはいってるのをふせぐため、バナナはあおくかたいじょうたいでなければ輸入ゆにゅうできないきまりがあるからなんだ。」
モンタ博士

花ちゃん
「なるほど、そういうわけですか。わたしもはじめてりました。」

オーくん
「ところで、モンタ博士はかせはなちゃん。バナナのおはなしをしていたら、ぼく、おなかへってきたな。」

「そううだろうとおもってね。バナナをってきたよ。みんなでべよう。」
モンタ博士

花ちゃん
「おいしいわ。わたし、バナナ大好だいすき。」

オーくん
「ぼくも大好だいすきだ。だってバナナはかわをむくだけでたねがないもんね。スイカとかは、種をさないといけないもんね。もぐもぐ。ごちそうさまでした。」

花ちゃん
「えっ! いま、オーくんなんったの。バナナはたねいって言ったわね。でも、モンタ博士はかせ植物しょくぶつにはふつうは種がありますね。バナナの種ってどこにえちゃったんだろう。」

「なるほど、おもしろいことにがついたね。では、バナナをたて・よこってみよう。」
モンタ博士

写真3
花ちゃん
たねはどこにもいようですね。」

オーくん
「そうだね。くろいもようのようなものしかないよ。」

つぎに、たてながってみるよ。」
モンタ博士

花ちゃん
なかに、くろいすじがえます。」 

      
「そうだね。このくろいもようのすじがバナナのたねの『なごり』なんだよ。」
モンタ博士

オーくん
「でも、本当ほんとうはあるんでしょ。どうしてですか。」

「バナナはね、大昔おおむかしから栽培さいばいされてきて、たねくなってしまった種類しゅるいひろがったんだよ。」
モンタ博士

オーくん
「でも、たねいのにどうやってふやすのですか。」

「いい質問しつもんだね。バナナは、根本ねもとのわきからちいさい何本なんぼんるんだ。そして、それをりはなし、なえとしてえてふやすんだよ。」
モンタ博士

花ちゃん
「それでは、野生やせいのバナナには、たねがあるのですか。」

「そうだよ。した写真しゃしんるとよくかるよ。野生やせいのものは、たね灰色はいいろがかったくろいろで、直径ちょっけいが3~4mmミリメートルくらいのまるかたちをしていて、たくさんあるんだ。」
モンタ博士

写真4
野生やせいのバナナ)
オーくん
「へえー。バナナって、不思議ふしぎ植物しょくぶつですね。」

「そうだね。ふつう、たねができないと、おおきくならないのですが、バナナは、種なしでも実が大きくなるというせいしつをもっているんだね。」
モンタ博士

オーくん
「そうなんですか。バナナって、れば知るほど、おくふか植物しょくぶつなんですね。たねについては、かりましたが、はなはどんなかたちをしているのですか。」

「そうだね。植物しょくぶつえんなどにくと、本物ほんものがあるからるといいよ。はなはね、かさなったのてっぺんから、おおきなふでかたちをした、つぼみのようなものがたれがっているだろう。これが、花のかたまりさ。」
モンタ博士

写真5
花ちゃん
「おもしろいかたちをしていますね。」

「そうだね。つぼみの外側そとがわ一枚いちまいずつめくれるんだ。そのなか二列にれつかさなったバナナのふさのかたちをした『めばな』がてくるんだよ。」
モンタ博士

オーくん
「バナナは、本当ほんとうおどろくことばかりの植物しょくぶつなんですね。」

「おどろくのはまだだよ。栽培さいばいされているバナナは、『おばな』の花粉かふんが『めばな』につかなくても、『め花』の根本ねもとおおきくなって、バナナのができるんだ。」
モンタ博士

バナナの利用りよう
 座布団ざぶとん、レジャーシートのような敷物しきものにしてもいいし、べるものをつつむのにも都合つごうがいい、ものせるおさらとしても使つかえていいし、ひんやりとしているので、あつぐるしいとき敷布団しきぶとんにするのもいいし、いいことくめのバナナです。東南とうなんアジアの市場いちばなどでは、適当てきとうおおきさにったバナナのっているそうです。もちろん、ネットでも購入こうにゅうすることもできます。
 また、注目ちゅうもくすべきことは、バナナの万能ばんのう医療材いりょうざいとして、熱病ねつびょうものかっ、むくみなどにもがあるそうです。さらに、バナナにはたくさんのカテキンやポリフェノールをふくみ、こう酸化さんか作用さようたかく、ストレス減少げんしょうにも効果こうかられます。コレステロールの低下ていか慢性まんせい不調ふちょう改善かいぜん不溶性ふようせい食物しょくもつ繊維せんいふくむために免疫力めんえきりょくを高め、こう炎症えんしょう作用さようこうアレルギー作用さよう便秘べんぴ改善かいぜんなど、どれもこれもすばらしいところばかりの健康けんこう食品しょくひんということです。
 なお、モンタ博士はかせのおうちでは、毎日まいにちのようにバナナをべていますが、バナナのかわは、家庭かてい菜園さいえん最高さいこう肥料ひりょうとして活用かつようしています。そのおかげでしょうか、ここ数年すうねん、トマト、ピーマン、ネギ、レタス、ダイコンなどは、いつも豊作ほうさくです。バナナありがとう。バナナ万歳ばんざい
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