てくてくさんぽ

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花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
2.植物しょくぶつ世界せかい
 (1)はなのつくりとはたらき
 (3)被子植物ひししょくぶつ双子葉類そうしようるい)のなかま
6.その
 (4)実験じっけん観察かんさつ調査ちょうさから
(682)バナナツリー
写真1
(バナナツリー全景ぜんけい
オーくん
「お天気てんきもいいし、かぜ気持きもちいいね。」

花ちゃん
「そうね。おはなもいっぱいいているし、とおくのおやまみどり一色いっしょくで、とてもきれいですね。モンタ博士はかせ!」

「そうだね。本当ほんとういま季節きせつは、てくてく散歩さんぽするのに最高さいこうだね。あるけばいろいろな発見はっけんもあるだろうね。」
モンタ博士

オーくん
「くんくん。う、う、う、あれ? あれあれあれ?」

花ちゃん
「どうしたの。なに発見はっけんしたの。」

オーくん
なにかこのへん、とてもいいにおいがしない?」

花ちゃん
「そうね。あまいかんじでとてもすてきなかおりですね。でも、どこからこの香りがるのだろう。」

「あっ! かった。このだね。まちがいない。」
モンタ博士

オーくん
「どれどれ、どれだ? あっ、このだね。もっとちかづいてみよう。」

写真2
(バナナツリーのはな)     (バナナツリーの花のアップ)
花ちゃん
「あった! このですね。クリームいろはなで、さわやかなよいかおりですね。」

オーくん
はなまわりがちょっとあかいよ。おしゃれなかんじの花ですね。」

花ちゃん
「それにしても、いいかおり、わたしりました。」

オーくん
「バナナのようないいにおいのだね。なんという名前なまえの木なんですか。」

名前なまえは、いま、オーくんってくれたよ。これはね、バナナツリーというんだ。」
モンタ博士

花ちゃん
「そうなんですか。なにかのほんたことがありますが、これがバナナツリーなんですね。はじめてられてうれしいです。」

オーくん
「バナナツリー? バナナがなるのかな? そんなバナナ! なんちゃって。このダジャレ、どうですか。あまりけないかな。ちょいとすべっちゃったかな。」

花ちゃん
「いや、そんなことないです。とてもいいです。久々ひさびさのヒットね。ところで、バナナツリーというただしい名前なまえなんというのですか。」

    
正式せいしき名前なまえは、『カラタネオガタマ』とうんだよ。カラタネとは、『からたね』ではなくて、『からたね』で中国ちゅうごく原産げんさんということなんだ。もともとは日本にほんではないんだ。バナナツリーというのは、別名べつめい、あだみたいなものだね。」
モンタ博士

オーくん
「なるほど、そういうことですか。バナナツリーという名前なまえはぴったりですね。」

花ちゃん
はななかはどうなっているのかな。りたいな。たいな。」

オーくん
「そうだ。いまからはな解剖かいぼうをしてみようよ。ドクターモンタせんせい! おねがいします。」

写真3
「はい。OKオーケー。わたし、失敗しっぱいしないので⋯⋯。まかせなさい。」
モンタ博士

オーくん
「ドクターモンタ先生せんせい手術しゅじゅつはどうですか。」

「いつものように、バッチリです。わたし、失敗しっぱいしないので⋯⋯。ところで、はななにがつくことはないかな。」
モンタ博士

写真4

(カラタネオガタマの解剖かいぼう

花ちゃん
なかぼうのようなものがありますが⋯⋯なんですか。」

緑色みどりいろしているけどね、これはね、めしべのあつまりなんだよ。」
モンタ博士

オーくん
「ということは、たくさんあるちょっとほそかんじのものは、おしべですか。」

「そのとおり。植物しょくぶつというものは種類しゅるいによって、はなびらのかずはもちろん、めしべやおしべの数などもだいたいまっているんだよ。」
モンタ博士

花ちゃん
「それは、植物しょくぶつ世界せかいには、規則性きそくせいがあるということですね。」

「そうだね。このバナナツリーはね、マグノリアとってね、モクレン植物しょくぶつで、モクレン、ホオノキ、コブシとおななかなんだよ。」
モンタ博士

オーくん
「それじゃ、モクレンのはなおなじようなかたちなんですね。そうだ、いますぐにさがしにってきます。」

「あっ! ちょっとって。モクレンなどのはなはもうわってしまっているんだ。そうだ。ちょいと待ってね。あの花ならまだあるぞ。」
モンタ博士

花ちゃん
「あのはなって、なんだろうね。オーくん。」

オーくん
「さっぱりからん。分からん木(ぼく)⋯⋯【分からないという意味いみ】なんちゃって!」

花ちゃん
からんぼく⋯⋯いいね。いいね。今日きょうまっていますよ。」

「さあ、よくてごらん。これはね、チューリップツリーというものなんだ。」
モンタ博士

オーくん
「えっ! チューリップ? バナナのつぎは、チューリップですか。」

「おはながチューリップみたいなので、そうばれているんだよ。ただしくはユリノキとうんだ。てごらん。おなじような花のつくりをしているよ。」
モンタ博士

写真5
(ユリノキ)
花ちゃん
本当ほんとうですね。はなかたちはそっくりですね。」

オーくん
「そうですね。よくかります。でも、ぼくは、いまきゅうかんがえたというか、疑問ぎもんおもったのですが、本物ほんもののバナナって、どんななのかな? ということです。」

「そうか。かった。それでは、次回じかいはバナナのくさについておはなししよう。」
モンタ博士

オーくん
「えっ! バナナのくさ? どういうことですか。」

カラタネオガタマ(バナナツリー)のひとごと
 わたし故郷ふるさとは、中国ちゅうごく南部なんぶあたたかなところなんです。だから、さむさはちょっと苦手にがてかな。あまり寒い所だとそだたないのでご承知しょうちおきください。マグノリアの仲間なかまって、結構けっこうたかものおおいけど、私はそのなかではとくに背がひくくて、せいぜい5~6メートルくらいにしかなりません。はよくしげり、はなをよくかせるんです。私の特徴とくちょうなんっても、バナナのようなかおりよ。おにわがきにも利用りようされているのよ。また、神社じんじゃ境内けいだいなどでもよく植栽しょくさいされているわ。江戸えど時代じだいなかごろ中国ちゅうごくからたけれど、いまやあちこちにえられていて、日本にほんでもよくられるようになってうれしいわ。
 はなは、4がつわりから5月のちゅうじゅんごろまでかな。コブシやモクレンが終わって、タイサンボクが咲くちょっとまえ中間ちゅうかんぐらいかもしれないわ。花の直径ちょっけいは2~3cmセンチメートルくらいで花びらがあつくクリームいろね。それからオーくんっていたけど、ふちがほんのりと紅色べにいろびているのよ。ちゃんとだしなみというか、お洒落しゃれをしているのよ。かおりがほんのりとしていて、あまったるさがそれほどきつくなく、いやみのない香りよ。まだのひとは、そのうちわたしの香りをあじわってください。また、そのまで⋯⋯またおいできるまで⋯⋯。ね! 失礼しつれいしました。
(カラタネオガタマより)
   てくてく自然散歩シリーズ
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